- 2023.04.06
- 湯田川春風アート散歩開催4/7~5/20
- 日 時: 令和5年4月7日(金)~5月20日(土) 会 場: 湯田川温泉内 (鶴岡市湯田川) 「開催内容」 〇アートによって現された女神をめぐり、湯田川の文化に触れる小さな旅 湯田川温泉にある「由豆佐売(ゆずさめ)神社」は守り神である泉源の女神「溝樴姫命(ミゾクイヒメノミコト)」を祀る社。神社へ続く参道には、古くから妊婦の乳の出を願う信仰の対象になっていた県指定天然記念物「乳イチョウ」があります。 「湯田川温泉のものがたり」を伝えるために、この歴史と物語を軸である「女神」をアート作品で表現し、湯田川温泉のすばらしさを伝えるきっかけを作り出します。アートによって造られた多種多様な「女神」は可視化されることにより、楽しくなり、興味を持ってもらえます。その結果、来訪者に対して情報としては素通りされがちな湯田川温泉の歴史と成り立ちについての情報をインプットする大きな機会となります。また、地域内外からも減りつつある神社への参拝や樹木園に対して人が通うことで地域内に活気を取り戻すため行う初めての取り組みです。 【作品のご紹介】 Mao Simmons 入浴の女神=自由の女神 BORZOI 湯田川に古来から棲む女神様。竹ロケットに乗って温泉の安全を見回る。ふくよかな体つきは豊かさの象徴。お多福なお顔は幸せをもたらす。訪れた人々はこの女神様を見てこう言うのだ。「あの木製の女神様、お前のカァチャンにソックリじゃね?」と。 すずきまき その神社には、女神がいるという。 柔らかな風が吹き抜けて かすめる花の香り 光る小さな命 こだまする音色 ほんの些細な瞬間の縁に 現れてはまた消えてゆく ーーEmma "あ、今ここにいた"と思えるような空気の漂い、佇まいを表現しました。Emma(エマ)は架空の女神の名でありゲルマン語で宇宙の意味。また絵馬でもあり、ここにいてほしいと願うものです。 Joe Igarashi 「chatGPT」にて溝樴姫命を「Midjourney」でうまく出力されるようなプロンプトを作成。 出力したものをモニターで表示し、それをカメラで撮影をしています。 現代の神のような存在とも言えるAIを用いて、 神という概念をphotographで表現してみました。 外部環境によって作品の見え方が変わるので、 時間帯を変えたり、角度を変えたりしながら作品を御覧ください。 lovefurniture 湯田川の温泉街に 視覚作品を1つ増やしました。 湯田川温泉街をお散歩している自身の感覚を楽しんでください。 lovfurnitureより愛を込めて。 是非、ゆっくり湯田川で散歩をしてみては~
- 2023.03.20
- 梅まつりキッチンカー募集のご案内
- ︎第24回湯田川温泉梅まつり 出店者募集 【開催日時】 2023年4月8日(土)〜4月9日(日) 10:00~16:00 (※搬入9:00~、撤収~16:00) 【場所】 湯田川温泉 湯どの庵隣駐車場 【出店内容】 キッチンカーによる食事販売予定 (*この度はキッチンカーのみの募集になります) 【出店者募集期間】 2023年3月20日(月)から ※申込み受付順に随時選考し、メールにて返答いたします。 【ブース数(3月20日現在)】 4月8日 残り1ブース 3ブース中2ブース決定 4月9日 残り2ブース 3ブース中1ブース決定 【出店料金(※税込金額)】 ¥5,000/1日 ※ただし、梅や孟宗など湯田川にちなんだオリジナルのメニューを提供していただければ¥3,000円/1日に変更いたします。 電気が必要な場合は、追加で¥500/1日 ※温泉街での営業になるため、大きな音が出る発電機のご利用はお控えください。 【出店料金について】 いただきましたメールアドレスに請求書送付いたします。金額を確認の上、4月6日(木)までご入金ください。 入金手数料はご負担ください。入金後の変更等は規約をご覧ください。 【申込み~開催日までの流れ】 ①出店申込書フォームを記入し、送信してください。 ・Googleフォームからお申込みと同じ内容のメールが自動送信されます。自動送信メールが来ない場合はお申込み手続きができていませんので、再度記入・送信して下さい。 ※お申し込み時にメールアドレスの登録間違い、送信ボタンを押していない為に手続きが完了していない場合が多いです。送信ボタンは申込みフォームの一番最後にあります ②主催者から後日メールにてお知らせします。(この時点で出店決定となります) 【駐車場と搬入搬出について】 ・駐車場は無料です。必ず指定の駐車場を使用してください。 【個人情報取り扱い】 ・出店お申込みに必要な個人情報は、イベントが終了するまでに主催者との連絡に使用します。 ・ご記入いただいた個人情報については、管理責任者を定め、紛失や漏洩が発生しないように努めます。 ・ご記入いただいた個人情報は、上記の利用目的のみに使用し、第三者に提供することはありません 募集申し込みはこちらから 【企画】 「4月8日開催内容」 ⚪︎旅館特製 梅見弁当の販売『ウメミデランチ』 (隼人旅館・つかさや旅館) 11時~売り切れまで ⚪︎キッチンカーによる食事販売予定 (湯どの庵隣)10時~16時 〇梅林の野点(梅林公園)11時~14時まで 「4月9日開催内容」 ⚪︎旅館特製 梅見弁当の販売『ウメミデランチ』 (隼人旅館・つかさや旅館・仙荘湯田川・理太夫旅館) 11時~売り切れまで ⚪︎キッチンカーによる食事販売予定 (湯どの庵隣)10時~16時 ⚪︎湯田川温泉神楽(梅林公園)13時半~14時まで 【出展規約等】 下記の出展規約を添付画像でご確認ください。 【その他、お問い合わせ】 yutagawakanko@gmail.com 湯田川温泉観光協会までお願いいたします。 募集申し込みはこちらから 主催:湯田川温泉 観光協会
- 2023.03.12
- 湯田川温泉雛まつり開催のご案内
- こんにちは。 湯田川温泉観光協会です。 本年も旧白幡邸で雛様を皆様にご覧いただけます。 【期間】 令和5年3月17日(金)~4月9日(日) 【開催時間】 9:00~15:00 【入館料】 大人 400円 小・中学生 200円 *幼児は無料です。 【展示内容】 旧白幡邸は明治43年より2年3か月を要して建てられた数寄屋造りの邸宅で、年に一度この時期にだけお雛様と共に一般公開されます。 欅材をふんだんに使用した邸内やお台所、京文化の技法を有する庭園も見所。幕末~明治期の雛人形と共にゆっくりとご覧ください。 <おくるみ会の作品展示> 湯田川オリジナルの「おくるみ飾り」の名物の一つ。 お雛様の盛り上げ役として考えられた布小物のことで、地域住民で構成されている「おくるみ会」が毎年一つのテーマを決め、1年かけて手作りしています。 これまでの作品“庄内野菜”“果物”“庄内浜の魚”などに、今年のテーマ”湯田川温泉の歴史‘にちなんだ「おくるみ飾り」が新たに加わり、旧白幡邸を賑やかします。 今期初めて、由豆佐売神社に鎮座する山形県指定の天然記念物「乳いちょう」を作成いたしました。 ぜひ、ご覧になっていただければと思います。 <おくるみ作品の販売> 世界で一つしかない手作りのおくるみ。 ご自宅で飾れるようなお手頃サイズで販売いたします。 お早めにお求めください。
- 2023.01.14
- 湯田川の未来を語り合う会
- 『湯田川の未来を語り合う会』は湯田川がもっと素敵で楽しく住みやすい町になることを目指す、湯田川住民会有志と東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科 湯田川スタジオによる協働プロジェクトです。現在は、湯田川樹木園〜由豆佐売神社一体で「みんなでつくる樹木園」プロジェクトを展開中。 湯田川スタジオは、一体どんな団体で、どのような活動を行っているのか?そして現在取り組んでいるプロジェクトの内容について、東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科2年の板垣 美里さんに伺いました。 Q「湯田川スタジオ」について教えてください。 私たちは東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科の学生です。スタジオ活動という授業の一環で2年生の前期から3年生の中期まで、湯田川地区でフィールドワークを行い、イベントを企画・開催しています。湯田川がもっと素敵で楽しく、住みやすい町になることを目指して、湯田川の魅力や困りごとについて話し合うなどの活動を2021年6月からはじめ、私たちで2期目となります。住民の方々とコミュニケーションをとりながら”よそ者である学生と取り組むからこそ出来ること”に挑戦しています。 12月、湯田川地区のコミュニティセンターで行われた会議の様子。 湯田川住民会有志とともに、イベントの企画を進めていく。 Q どのような活動を行っているのでしょうか。 毎月第2金曜日に湯田川地区でワークショップ・第4日曜日にイベントを開催しています。具体的には、由豆佐売神社と、そのすぐ脇にある樹木園をフィールドに「みんなでつくる樹木園」プロジェクトを展開しています。 湯田川といえば温泉地のイメージですが、実は温泉以外にもさまざまな資源が眠っていて、樹木園もそのひとつ。由豆佐売神社をふくめた樹木園の自然や歴史、文化を、整える・つくる・あそぶ・親しむ・知る・守る の6つの観点で次世代に受け継いでいきたいと考えています。 「竹細工」について、住民会有志に相談中。 将来的には、その地域固有の自然、歴史、文化などを野外で直接体験したり学習したりできる「フィールドミュージアム」となることを目指しています。「フィールドミュージアム」とは、地域全体が学びの場所となり、資料となるイメージ。町に訪れることで、博物館へ行ったときのようにわくわくしたり、発見があったり。より多くの人に知ってもらい、親しみをもてる場所にすることが目標です。 Q「みんなでつくる樹木園」プロジェクトとは何ですか? 「みんなでつくる樹木園」は3つの軸からなるプロジェクトです。 1つめは、のんびり歩ける樹木園づくりを目指す「整備サークル」。子どもや女性、観光客も歩きやすく気軽に利用できるように、湯田川樹木園の整備・清掃をします。 2つめは、親子で行きたい樹木園づくりを目指す「親子サークル」。親子にとって樹木園が思い出になるように、樹木園を使ってみんなでわいわい楽しい遊びをします。 そして3つめは、未来へつなげる樹木園づくりを行う、「樹木サークル」。樹木園の植物を使った工作や動植物調査を行い、樹木園に親しみを持ってもらうことを目指します。 「整備サークル」では、森を整えるために継続的な園内整備を続けつつ、段階を踏んで進めてきました。まずは不必要なものを取り除き、利用しやすい環境を整えていきました。具体的には、各所にあるベンチの苔を落とす、増えすぎた笹の除去、古い樹木プレートの除去、枯れている木の伐採などに住民会有志の方々と一緒に取り組みました。 伐採した竹で幻想的な竹灯籠をつくった。 Q その中でも、特に印象に残っている出来事はありますか? 11月に「整備サークル」の一環として行った由豆佐売神社の大掃除が特に印象に残っています。本殿までの階段の掃き掃除や、拝殿にある不用品の運び出しを行い、細かいところまでピカピカになりました。由豆佐売神社は湯田川地域に暮らす人々にとって、とても重要な存在。住民会の方々がひとつひとつを大切に扱う様子や、綺麗になって喜ぶ姿から「地元の人に愛されている場所だな」と伝わってきて…。外から来た私たちの活動を受け入れてもらえたことが本当に嬉しくて、やっていてよかったなと思う瞬間でした。 Q 今後の活動について教えてください。 2月の「親子サークル」では、湯田川神楽を見て学び、体験する活動を計画しています。ひとりでも多くの方に、湯田川神楽に興味関心を持ってもらえるよう、紙芝居やお面づくりを通して楽しい思い出になるような時間をつくれたらと湯田川住民会有志の方々に相談しながら絶賛準備中!実際に神楽の上演を見た後、オリジナルのひょっとこのお面や、箸置きをつくる予定です。 ひょっとこのお面 2月のイベントに向けた準備を進めているところ。 また「樹木サークル」では、樹木プレートの設置を計画しています。ただ樹木の名前を書くだけではなく、例えばプレートの形にこだわる、紅葉の時期を記載するなど、子どもたちが樹木園に遊びにいきたくなるような、好奇心をくすぐる樹木プレートをつくりたいと計画中。樹木園に訪れる野生動物のプレートや、植物のクイズを書いたプレートを設置する案もあります。さらに親しみやすい樹木園を目指して取り組んでいきます。 楽しそうに語る板垣さん。ワクワクが伝わってきます! 湯田川住民会と、「湯田川スタジオ」の若い力が合わさって、今まさに新しい取り組みが進んでいます。
- 2022.12.31
- モニター体験会冬〜報告コラム〜
- 秋。黄金色に輝く穂を刈り上げ、天日に干し、人の手で脱穀され仕上がった、お米と稲わら。そしてこの冬、湯田川温泉旅館協同組合では次なるプロジェクトがスタートしています。それは、湯田川の温泉で芽出しされたお米を使った日本酒の醸造。12月中旬、秋にも実施したモニター体験会の第2弾を開催しました。 ちらちらと雪の舞う日、参加者の皆さんにお集まりいただいたのは、湯田川温泉“芽出し米”を使った酒造りを委託している、鶴岡市大山で400年以上の歴史ある酒造「渡曾本店」。大山は最盛期には50軒を超える酒蔵が軒を連ね、「東の灘」と称されるほど酒造りで栄えた街です。 モニター体験会は、普段一般の方は立ち入ることのできない酒蔵の醸造工程の見学から始まりました。お酒に使われるお米は、食事用のご飯と違い、炊かれるのではなく蒸しあげられます。大きな蒸し釜から、かじかむほど冷えた冬の空気に、もくもくと湯気が立ちあがります。蒸しあがったお米は41~42度程度に冷やされ、麴室(こうじむろ)へと移されます。この麴室で種麴をふりかけ、52~56時間かけてお米のでんぷんを糖化させ、麴が完成します。この日は、生成途中の麴も特別に味見させていただきました。 麴は完成間近なものほど舌でその違いを感じるほど甘く、干し米のよう。参加者の皆さんも初めての体験に、「日本酒の甘い、辛いは温度管理によるものなのか?」など聞いてみたいことがたくさん。実際の現場を体験しながら杜氏さんへ直接質問できるなんて、酒好きにはたまりません。次は、この麴と蒸し米、水から酒母といわれる酵母を作るもとになるものを培養する様子を見学。 通常多くは乳酸を添加して1週間~10日程で酒母を育成する速醸(そくじょう)という方法が使われますが、今回湯田川温泉“芽出し米”で作るお酒は、自然にある乳酸菌の発酵を促して酒母を育成する生酛(きもと)造りで行われています。この方法は酒母が出来上がるまでに3週間ほども時間を要すると伺い、益々期待が高まります。そして、ここで造られた酒母を仕込みタンクへと移し、麴と7~8度まで冷やしたお米を3回に分けて入れていきます。 もう仕込み部屋は日本酒のフルーティーな芳香がしてきて、普段日本酒を飲まないという女性の方々もあまりの良い香りに、「今晩はちょっと飲んでみようかな」と。こうして酵母(糖)がアルコールへ変わり、日本酒となっていく様子を見学し、目の前で瓶詰めされた出来立てほやほやのフレッシュな日本酒を、今晩の夕食の席へお持ち帰り。最後には絞られた後の酒粕も見せていただき、酒蔵の体験ツアーは終了しました。 続いて向かったのは、こちらも大山にあり北前船で栄えた「善宝寺」でのご祈禱体験。「善宝寺」は龍神様をお祀りしたお寺で、海の生き物を供養するための五重塔があることから、漁師や海に関わる仕事の方の信仰を集めていることで有名なお寺です。 このご祈禱、ちょっと他とは違います。太鼓が打ち鳴らされ、15名を超える僧侶が一斉に読経を唱えながら、経典を次々にめくるさまは、まさにエンターテインメント。不謹慎かも…と思いながら、ついつい互いに「面白かったね」と言ってしまいます(笑) 冷え切った身体を芯から温める昼食は、何と言っても中華そばでしょう! 訪れたのは、鶴岡市 三瀬にある中華そば処「琴平荘」。湾状の海岸線の隣に建つ「琴平荘」は、もともと旅館を営んでいて、海水浴の閑散期にラーメンを提供し始めたのがはじまりなのだとか。2002年に中華そばの提供をスタートすると、たちまち大人気となり、県内外から人が訪れる名店に。あまりの評判で、現在は旅館を廃業し、毎年10月から翌年5月まで、約半年間の期間限定で開くラーメン店として、県内外問わずたくさんの人に愛されています。 日本海を望みながら、温かいラーメンをいただく。きっと最高の時間になるだろうと期待を胸に車から降りると、なかなか前に進めない…!?そう、冬の日本海は強風注意!風で前に進めないというのは、滅多にない経験かもしれません。夏には青くキラキラと輝く海が、真っ白に。 岩に波が激しくぶつかった際に生まれる「波の花」という白い泡は、極寒の海の風物詩です。 中華そばは「あっさり」か「こってり」の好みを選べるのが嬉しいところ。注文してほどなく、熱々の中華そばが目の前に!スープは鶏ガラベースに、魚介の旨味がきいたどこか懐かしさを感じる味わい。ツヤツヤもちもちの中太縮れ麺が澄んだスープとよく合います。ひと口いただくと優しいスープが冷え切った身体に沁みわたっていくよう。寒い冬にぴったりな、至福の一杯をいただきました。 手指も温まり、お腹もいっぱいになったところで、午後からは秋に刈った稲わらを使ったしめ縄づくり体験です。今回は参加者全員で1本のしめ縄を作り、湯田川温泉の守り神“由豆佐売神社”の大イチョウに奉納します。由豆佐売神社は、芽出しにも使われる温泉の泉源となる女神を祀る神社。その温泉によって芽が出て、たくさんの実りを与えてくださったことに感謝を込めて、しめ縄を奉納し、また来年の豊作を祈ります。早速わら細工の先生にご指導いただきながら、縄をなっていきます。 はじめに藁を柔らかくするために、(今回は)ビール瓶を使い叩いていくのですが、一斉に叩く様子が可笑しくて、自然と参加者同士の距離も縮まります。スタッフも含めた12名中10名が縄ない初挑戦という、ちょっと不安なスタートでしたが、お互いに教えあい、コツをつかんだ時には歓喜しながら、手を動かすこと1時間半!一人一人が作った縄をつなぎ合わせると、立派なしめ縄が完成しました! そしてお待ちかねの日本酒を楽しむ夕食会。一品一品、地元の食材と鶴岡ならではの郷土料理を味わいながら、午前中、直に瓶詰めされる様子を見てきた日本酒に杯を傾ける、他では決してできない体験です。先程まで一緒にしめ縄を作っていた一体感もあり、参加者同士も見知った仲のように和やかなひと時でした。 その宴を締めくくるのが、湯田川温泉に江戸時代から続く道化かぐら“湯田川温泉神楽”です。軽快なお囃子にのって出てきた獅子が、まるで生きているかのように踊り舞い、しまいには、どうなっているのかビールの一気飲みまで披露して客席は大盛り上がり。そこへやってきた“ちょんべ“とよばれるひょっとこが、また驚くほど表情豊かに獅子へいたずらを仕掛けては、追いかけられ、客席まで巻き込んでひと騒動を繰り広げます。誰もがこんな神楽、今まで見たことがありません(笑)この神楽は例年、土用の丑の日に行われる「温泉清浄祭」でお披露目されている由緒ある神楽。 湯田川温泉の時間軸には、温泉とお米とそれを祀る文化が流れています。この度のモニター体験会では、その一部を体験いただきました。春。4月に入ると、また新しいお米の種が温泉を産湯にして芽を出します。こうしてご参加いただいた皆様が、第二の故郷のように、湯田川の時間の流れに会いに来て下さる、そんな体験を届けたいと思います。